一応の盛り上がりを見せて、韓国の優勝で幕を閉じた野球の国際大会プレミア１２。準決勝で宿敵日本を大逆転で破った韓国は勢いそのままに、決勝戦ではアメリカを圧倒して初代王者に輝きました。準決勝の日本戦では、土壇場の9回まで沈黙していた打線同様に、沈んでいたベンチの様子を見ていたら、このまま負けたら韓国選手も地元メディアから叩かれるんだろうななどと要らぬ心配をしていましたが、一瞬にして形勢は逆転。日本人にとっては残念ながら屈辱的な負けとなってしまいましたが、お祭り騒ぎに変わった韓国ベンチは助かったろうな・・と思っていたのですが。
韓国国内の反応は？
普通に考えて、国際大会の初代王者となったわけですから、各メディアとも諸手を挙げて賞賛の記事が踊るかと思いきや、何やら不穏な空気のようです。どうやら怒りの矛先は今大会の日程が韓国チームにとって不利だったのでは！？のようです。国民が全てそう思っているのかは知りませんが、そういう見方が強いということなのでしょうか。
参加各国で同様の不満を口にしているチームはなく、相変わらずといえばそれまでですが、もっと素直に喜んで選手を称えてもいいのではないかと思います。例えばそこで、不利な日程にもかかわらず初代王者に輝いた韓国チームは素晴らしい！とかでいいんじゃない？と思ってしまいます。どうやら韓国の風潮としては日本に勝ったのだからそれでいい、というような感じで、そしてその時点でプレミア１２は終了してしまっていたようです。スポーツナショナリズムの強い韓国ですから、日本に勝った事実だけで国民は満足してしまったのでしょうかね。
メディアの反応は？
メディアに関しては一斉にして、大会運営への不満とクレームばかりのようです。日本が台湾１次ラウンドではデーゲームが組まれていなかったが、韓国はナイトゲームの後のデーゲームが組まれていたなど、自分たちに有利になるような競技日程を組んだ日本憎しの論調です。確かに、国際大会という大きな舞台であるわけですから全てのチーム、選手に常にベストのコンディションで戦ってもらいたいと思うのですが、初めての開催でもありますし全員プロの選手です、そういう部分も調整する能力を兼ね備えていると思うのです。どうしても不備な点が見つかれば次回大会の運営からどんどん見直し改善して行くのが本当だと思うところです。
実際に大会運営としてはどうだったのか？
世界のトップ１２の国が集まって開催するわけですから、それこそ入念に運営計画は立てられています。しかし、韓国側のいうように実際にやってみて、移動や日程に不満が現れる部分はあると思います。それを実際に感じるのは選手たちであり、そこを次に活かしていくべきなのではないかと思います。今大会もプロ野球の興行なわけですから、運営費を考え収支決算では赤字を出すわけにも行きません。韓国メディアも指摘しているように、日本・韓国・台湾以外で大きな関心を集めていない現実も考えると、その３国を中心に興行計画を組むのは仕方のないところかも知れません。結果としては成功を収めているわけですから運営としては間違ってはいないと思います。またスポンサーも日本の企業がほとんどだった事も考えると、致し方なかったのではないでしょうか。
さいごに
今回のプレミア１２にしろWBCにしろ、或いはその他のスポーツの世界大会は自国の名誉のために戦う姿勢は評価できることだと思います。同時にその姿は自国だけでは無く、世界各国にも発信されます。実際の試合もそうですが大会期間中の立ち振る舞いもそうですし、それは終わった後でも次回のために続いているはずです。今回の韓国は準決勝で日本に負けた時のことを既に考えてしまっていたのでしょうか。負けた事実を元に我々が負けたのは・・と日本バッシングをする筋書きが出来てしまっていたのかなと思います。それが優勝という輝かしい記録よりも優先されてしまったのでしょうか。韓国の選手の一生懸命な姿を見た後だけに少し寂しい終わり方になってしまっているのが残念ですね。
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