42.195キロを走りぬくマラソンは運動が苦手な人にとっては、未知の世界かも知れません。運動は嫌いじゃないけど、長距離を走るのだけは勘弁・・という人にとっても同じようなものです。私もどちらかと言うと後者の方で、5キロ以上の距離だと気持ちが乗りませんし、可能な限り避けて通ります。しかし、未知の世界には憧れもありまして、そこに辿り着いたらどんな気分なんだろうなと思ってしまうのも事実であります。まあ、人生一度くらいなら挑戦してもいいかな?なんて思ってはいるものの、尻込みをしている方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。もし、そんな人が挑戦したとしたら、完走って出来るものなのでしょうか?
完走は簡単なこと?
本来、40キロ以上も走るのですからそれなりの事前準備が必要となります。トレーニングスケジュールを数ヶ月前から作り、実践していかれた方が断然よろしいです。しかし、ここは敢えて“簡単”に出来るかどうかだけを検証してみましょう。普段の生活が、朝起きて仕事へ行き、仕事を終えて帰宅する。たまに休みに身体を動かしてはいますくらいの方が検体となります。ただし条件としては肥満でお悩みの方や心疾患などをお持ちの方など身体に何かしらの異常がある場合は絶対にお止めください。
完走?完歩?とにかく42.195キロ先へ
42.195キロ先に辿り着くのに必要なものは“気持ち”です。精神論を唱えるわけではなく、ずっと走り続けなければ・・などと最初から思ってしまうと、気持ちが萎えてきてしまいます。長めの散歩を楽しむんだというくらいの軽い気持ちで、そしてそれを最後まで持続する強い気持ちが欲しいですね。ここでは実際のレースを走る前提の話しですので、制限時間が設けられます。全ての大会が同じかどうかは分かりませんが、6時間以内での完走が義務付けられています。その時間内に完走する!のではなく、その時間内に帰ってくるんだという気持ちで臨んでみましょう。
帰巣本能なのだ!
とにかくスタートした所に戻って来ましょう。21キロを3時間で通過すればいいわけですね。しかし、後半は前半と違い疲労がありますので、同じペースでというわけには行きませんので、前半で貯金を作っておきたいところです。前半を2時間20分ほどで通過したいです。そうすると1キロを6分半ほどのペースで走らなければいけませんが、中学生女子でそれほど運動をしていない子が1000mを4分半ほどで走れますので、それほど無理なペースではないかと思います。ただし、それを21回こなす必要があります・・・ここはネガティブな感じになりますので省きましょう。前半で貯金を30分出来たとすると、後半の21キロを3時間半で“進め”ば良いのです。すると後半は1キロを10分でいいことになりますね。ここで、成人男性の歩く速度の平均値を考えてみますと、4.8キロなので10分間だと800mを歩けます。そう考えると決して不可能ではなく思えてきます。
さいごに
結果、6時間以内で“完走”できました。今回は検体にピッタリな友人で試してみましたが、無事にゴールすることが可能だという結果になりました。フルマラソンは距離ももちろんですが、時間との勝負になると思います。ここで言う時間というのは、制限時間内のことではなく、1000m走がずっと続く時間との勝負です。疲れたからどこかで休憩してから行こうとかは出来ませんので(貯金に余裕があれば長めの休憩も可能です)“走り続ける”気持ちが大事です。トラックをグルグル周るのではなく、景色が変わりますのでそれを楽しむことも大事ですね。これをマラソンと呼べるのかどうかは別として、まずは40キロ超えという未知の世界を体験して、それを実現出来るということを身をもって知ることでいいのではないでしょうか。そこから楽しみを感じたり少し欲が出たりすると、自ら二回目の挑戦をするかも知れませんよ。
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