健康面とワイルドさ、そして美味でブームとなった野生鳥獣の肉を使用した「ジビエ料理」。
年代を問わず人気の料理ですが、このジビエ料理には命にかかわるほどの、気をつけるべき注意点があります。
今回はそんなジビエ料理に潜む危険をご紹介します。
肉料理自体が年代を問わず人気となっている中、ダイエット向きな料理としても注目されています。
ブームとなったジビエ料理
「ジビエ料理」とは、野生の鳥獣の肉を使用した肉料理をさします。
元々は狩猟で得た食肉を意味するフランス語で、育てられ、出荷された食肉と区別するために、日本ではこの名の料理で呼ばれています。
ジビエ料理はここが良い
元々ジビエ料理がブームとなる前、日本では「肉料理ブーム」が広がっていました。焼き肉店には老若男女があふれ、食肉の消費量は増加傾向にある状態です。
そんな中で登場したジビエ料理は、まさに肉料理のブームを象徴するものとなりました。
野生動物の肉は元々脂肪分が少ないため、カロリーは少なく栄養価が高いため、女性を中心に注目される料理として、一大ブームを巻き起こしたのです。
主にシカやイノシシなどの肉がジビエ料理として調理され、北海道を中心に親しまれてきました。
ジビエ料理に潜む罠
そんなジビエ料理ですが、野生動物の肉を使うだけあって、病原体による安全性が懸念されています。
ブームになってからは都市部でもジビエ料理を扱うお店が増えましたが、感染症のリスクがあることはあまり知られていないため、市やNPO法人から、ジビエ料理に関する注意喚起が行われました。
それによると、サルモネラや腸管出血性大腸菌、E型肝炎ウイルスといった人体に悪影響を及ぼす病原体が、ジビエ料理を介して人間に感染してしまう恐れがあるようです。
特に刺身などで生肉のまま食べる風習のある地域では、過去にも感染しているとみられたケースが多く、生肉のままジビエ料理を食べることは非常に危険です。
感染症を防ぐポイントは、
- 加熱処理がされているか
- 食肉の処理工程において十分な衛生処置が行われているか
- 食肉処置担当の者が、十分な感染症対策を行っているかこの3点です。
スーパーでジビエの食肉を購入する際、マニュアル通りの衛生処置が行われている生肉は、認証マークがつけられているため、購入の際は注目です。
さいごに
「きれいなバラにはトゲがある」。
健康的で美味しいジビエ料理もまた、危険が潜むものであるという知識は必要不可欠。
特に子どもや年配の方は菌に対する抵抗力が比較的少ないため、特に注意が必要となります。
まずは専門店や、安心して食べられるお店から、ジビエ料理を楽しみましょう。
危険性を事前に把握し、適切な情報を得て、安全で安心なジビエ料理ライフを!
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