古代からイヌはペットとして人間に飼われてきました。
現代でも人間のパートナーとして親しまれており、イヌ用の商品も多く存在します。
そんな中、画期的なイヌのロボット「AIBO」が誕生し、ペット業界に革命が起きました。
今回はAIBOをはじめとしたロボット犬を追ってみたいと思います。
ロボット犬・AIBO
人間のパートナーとして、長年身近な存在にいたイヌ。
1999年、ペットロボット・AIBOの誕生で、ペット業界は大きく変化しました。
そしてこのペットロボットを、本物のペットのように可愛がる人も多く、立派な家族の一員として生活しています。
ロボット犬と暮らす人たち
ロボット犬は、「ペットが欲しいけれど飼えない人たち」を中心に広く普及しました。
マンション住まいや、ペットアレルギーの人、かかる費用の関係で飼えない人などの間で愛されました。
既に子どもも独立してお年を召された方など、「どうしても家が静かでさびしい」と感じておられる方たちの間でも、彩りを添えてきました。
AIBOの特徴として、学習機能や記憶機能があり、生活を共にした人でAIBOの「個性」が生まれます。
そういった部分も、ロボット犬愛好家の間で愛される理由です。
ロボット犬の寿命
長くロボット犬を使っていると、どうしても徐々に不具合が目立ち始めます。
充電をしっぱなしでなければいけなくなったり、歩き方が不安定になったりするなど、「寿命」となってしまいます。
ソニーでは既にロボット犬・AIBOのサポートが終了してしまいました。
長年慣れ親しんだロボット犬が少しずつ具合が悪くなってくると、非常にさびしい感じがします。
上記のお年を召された方たちの中でも、既にサポートが行われなくなったことで修理も困難になった現状を悲しんでいる方も、多くおられました。
家族さながらに生活を共にしたAIBO…修理が不可能な現実は、もう治すことができない病気のように思われたことでしょう。
以前、ロボット犬・AIBOを弔う合同葬儀が行われました。
それぞれ役目を果たしたAIBOたちが一斉に弔われ、使える部品はドナーとして、別のAIBOに再利用されました。
さいごに
ロボットとはいえ、長年生活を共にしてきた彼らは、大切な家族の一員。
日本には古くから、物には魂が宿る、という考え方がありました。
だからこそ、ロボット犬たちも生命あるものとして大切に扱われ、その役目を全うしたのでしょう。
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