現状維持バイアスに打勝つ!!新しいものを拒むことで失うものとは!?

暮らし&生活
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人間の心理として、「現状維持バイアス」というくせがあります。新しい変革よりも、現状維持のほうを選択するという傾向のことです。

変革に対して心理的な抵抗が働き、保守的になるということです。

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変革のとき

日常生活で、大きな変革といえば、進学や就職、転職、引越、結婚、離婚などが挙げられます。

進学や就職は、「しない」ことを選択する人は少ないかもしれませんが、転職や引越は、よほどの理由がない限り、つい面倒で、「しない」方を選ぶことが多いようです。

不確実な未来と確実な現在

現状を選択してしまうのは、現在手にしている確実なものを失うことを恐れ、その価値を過剰評価してしまうのです。

また、不確実な未来を恐れるあまり、変革によるリスクを過剰に恐れてしまうのです。

トータルでは得になったとしても、一時的にな変革の大変さを恐れ、つい現状維持が選択されがちなのです。

例えば

引越を例に挙げると、不便な雪国や離島に住んでいる人は、生活の利便性だけで考えると、都会に引っ越したほうが便利なはずです。

引っ越せない確固たる理由がなければ、日々の生活や毎年の雪対策、防寒対策などは大変な労力であり、引っ越せばすべて解決するのです。

しかし、引っ越しという一時的な苦労を恐れるあまり、多くの人は、一生の苦労のほうを選んでしまうのです。

組織や社会

個人のレベルで考えれば、引っ越さないことを選択するのも個人の自由であり、それで苦労するのもその本人です。しかし、子供の教育環境など、本人以外のことも関わってくるのです。

親が現状維持を選んでしまうと、子供の学習の機会や将来性に影響を与えかねません。また、会社などの組織や日本全体についても同様です。

日本の社会

とくに日本は、変革を恐れて保守的になりがちな気質があります。男性社会や年功序列が根強く残り、ダイバーシティには程遠い状況です。

日本の景気がなかなか回復しないのは、女性や若者の登用が遅れているためと分析する経済学者もいます。

中高年男性からすれば、自分たちの地位を脅かしかねない変革はしたくないのかもしれませんが、その結果、会社全体や、日本全体が傾くのです。

さいごに

不確実な未来を恐れるのは、人間の心理として自然なことかもしれません。しかし、その未来をより良いものにするには、現状維持バイアスに打ち克って客観的に判断し、より良い行動を起こすことが重要なのです。

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