京都には、多くの人が、観光や修学旅行で一度は訪れたことがあると思います。
京都土産として、八ッ橋を購入する人は多いと思います。
その八つ橋の由来や種類について、さらにはどの八ッ橋をお土産に選んだら良いかを見てみましょう。
八ッ橋とは
八ッ橋には、300年以上前から販売されている硬いせんべい状の八ッ橋(堅焼き八ッ橋)があります。長方形の形状で、弧を描いていて、米粉やニッキを原材料にした焼き菓子です。
戦後になって、生地を焼かずに蒸した「生八ッ橋」が考案され、さらに、生八ッ橋の中にあんこを入れた「餡入り生八ッ橋」が販売され、現在では「八ッ橋」といえば、この餡入りの生八ッ橋を思い浮かべる人も多いと思います。
八ッ橋が人気の理由
京都土産として、京都を訪れる観光客の半数近くが八ッ橋を購入しています。
人気である理由は、京都の銘菓として誰もが知っていること、ほとんどの人の好みである(嫌いな人が少ない)こと、お手頃な価格で購入しやすく、数も多いので、お土産として分けやすいこと、軽くて日持ちもすることなどが挙げられると思います。
生八ッ橋の種類
伝統的には、ニッキの風味と味付けとなっていますが、近年は、抹茶風味や黒ゴマの生八ッ橋など、様々な種類が販売されています。
中に入れるものも、あずきのあんこでなく、フルーツ風味のあんであったり、クリームを入れたり、ラムネや夏みかんなどの季節限定商品も販売されています。
八ッ橋の由来
八ッ橋という名称の由来には、いくつかあります。
まず、弧を描いた長方形の堅焼き八ッ橋の形状は、日本の伝統楽器である筝(そう、こと)を模したものであり、筝曲の祖である八橋検校の苗字に由来するという説があります。
他に、三河国八橋という伝記(子供を川で亡くした母の信仰心によって、川に八つの橋がかけられた)に感動し、橋の形をした八ッ橋が作られたという説もあります。
八ッ橋を販売する店舗
現在、京都の多くの店舗で八ッ橋が販売されています。
老舗としては、聖護院八ッ橋総本店や井筒八ッ橋本舗が挙げられます。
お店によって、餡入り生八ッ橋を「おたべ」「夕子」などという商品名で販売されています。
そのため、「おたべ」は、餡入り生八ッ橋の一般名ではなく、株式会社美十で販売されている餡入り生八ッ橋の商品名なのです。
どのお店の餡入り生八ッ橋を選べば良いか
味に関しては好みがあると思いますが、それを数理モデルを用いて検証した京都大学の高濱隆輔らの論文があります。
「私たちはお土産にどの八ッ橋を買えばよいのか」というこの論文では、ニッキ味の餡入り生八ッ橋の評価を行った結果、聖護院八ッ橋と京栄堂の八ッ橋という結論が得られています。
聖護院八ッ橋は店舗数が多いので、時間がないときにおすすめで、京栄堂は「京都の代表的なお土産である八ッ橋の中でも一味違うところを見せつけていきたい方」におすすめと記載されています。
京の歴史同様 奥深き八ッ橋
ほとんどの方が知っているであろう八ッ橋も、由来や種類など、奥が深いのです。
さらに、今後も洋風にアレンジされた八ッ橋など、種類が増えることと思います。京都に観光に行かれた時は、検討されてはどうでしょうか。
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