初詣などの神社やお寺でなにげなく引いている「おみくじ」の由来・歴史をご存知ですか?
引いた「おみくじ」の運勢をどのように受け止めていますか?
引いたあとの「おみくじ」はその後どうしていますか?
ここでは知っているとちょっと得した気分になれる、「おみくじ」の豆知識を紹介します。
「おみくじ」の由来と歴史
「おみくじ」は漢字で御神籤、御御籤と書き、尊敬の接頭語として「籤(くじ)」に「神」「御」をつけた言葉です。
また、お寺の「おみくじ」は仏籤とも書きます。
古くは国の祭政に関する重要事項や後継者選びのときに、神の御声を聴くためにくじ引きをすることがあり、これが起源とされています。
おみくじの始まりは、比叡山の高僧である慈恵大師(912~985)が信者の悩み相談に使ったことが初めだと言われています。
今のように吉凶を占うようになったのは鎌倉時代初期のころで、そのころは自分でくじを用意するのが一般的だったみたいです。
現在の紙に書かれたおみくじの7割は山口県の「女子道社」で作られ、残り3割は各寺社にて独自の物が作られています。
人によってはその独自のおみくじを目当てに、寺社参りをされている方もいるみたいですね。
「おみくじ」の運勢と意味
おみくじには吉凶と個別の運勢が書かれています。
吉凶の種類は取り扱う寺社によって、5段階、7段階、12段階などに分かれています。
みなさんは吉凶の運勢が良い順番はご存知でしょうか?
一番種類が多い12段階で説明しますと、運勢の良い順に、大吉・中吉・小吉・吉・半吉・末吉・末小吉・凶・小凶・半凶・末凶・大凶となります。
小吉・吉・半吉・末吉・末小吉あたりの順番と、小凶・半凶・末凶あたりの順番がわかりにくいですよね。
最近のおみくじでは凶の比率を減らす傾向にありますが、一番縁起が良いとされている大吉は2割程度と言われています。
個別の運勢(金運、健康、学業、恋愛など)の所には神社では和歌が、お寺では漢詩が添えられている所が多いですね。
おみくじの本来の意味は吉凶の占いではなく、運勢の説明で何が語られているのかを読み取ることが大切なのです。
たとえ凶であっても、その書かれてある内容を見て、自分の運勢を開いていくためのこれからの行動指針としてとらえたほうが良いと思います。
また裏側にも何か書いてあるおみくじ(神の教など)に出合ったら、そこには神様からの裏メッセージが書かれていますので、興味深く見てください。
ところで引いたおみくじの吉凶運勢の効力はいつまでなのでしょうか?
吉凶はその人のそのときの運勢ではありますが、運勢は日々変わっていきます。
次におみくじを引くまで、1週間、1年間とかいろいろ意見はありますが、結論としては各個人の解釈で良いと思います。
引いた「おみくじ」のマナー
引いたおみくじは「みくじ掛け」に結んでいますか?それとも持ち帰っていますか?
良い運勢のおみくじは持ち帰って財布などに入れて持ち歩き、悪い運勢のおみくじは結んで帰るというのが一般的ですね。
どちらが良いということはありませんが、持ち帰ったおみくじは捨てずに、いつかはどこかの寺社で結ぶというのがマナーです。
おみくじを結ぶという習慣は、江戸時代から「神様との縁結び」や「恋愛の縁結び」として行われてきました。
ここでおみくじの正しい結び方を順追って紹介しましょう。
①おみくじを縦に細長く折りたたみ、結べる状態にします。
②おみくじを結ぶ所にかけて、1回結びます。
③中心の結び目の所に、片方の端の部分を折り込みます。
④反対側の端の部分も、中心の結び目に織り込みます。
ところで凶のおみくじを吉に変えるという結び方をご存知でしたか?
それは利き腕と反対の手でおみくじを結ぶと、困難なことを行い修行をしたことになり、凶が吉に転じるという説があります。
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