血液型占いは当たるのか?えっ!!そうなの!?目から鱗の日本と世界の血液型分布の違い!

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血液型占いは、星座占いとともに、女性雑誌やニュースで取り上げられることの多い占いです。血液型という生物学的な特徴に基づいていますが、果たして当たるのでしょうか?

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日本人の血液型

日本人の血液型では、A型が最も多く、約4割を占めます。その次にO型が多く、約3割で、B型は2割です。AB型が最も少なく、1割程度です。ABO式の血液型のすべてが、かなりの割合存在するのは、世界的に珍しいのです。

血液型の分布

世界的には、血液型はかなり偏って分布します。全体的にA型とO型が多いのですが、インドや遊牧民、ジプシーなどはB型が多くなっています。

北米・南米大陸ではO型が多いのですが、特に、ネイティブ・アメリカン(アメリカ・インディアン)は、ほぼ全員がO型です。

人類の祖先はO型しかなく、その時代にアメリカ大陸に渡ったためであるとか、アメリカ大陸に渡った少数の集団にO型が多く、それが後の集団に定着したため(ボトルネック効果)であるという説があります。

血液型占い

他の国では、日本のように血液型占いは一般的ではありません。

ほとんどがO型であるとか、O型かA型が大多数という国では、パターン分けしづらいという問題もあるかもしれません。

日本のように、4種類の血液型がすべてそれなりに存在しないと、占いとして成立しません。

日本人の起源は、中国大陸や北方、東南アジアなどの複数の起源があると考えられています。そのため、A型とB型が両方かなりの割合存在し、それらが混じることによって、AB型も、世界で最も高い国の一つとなったと考えられます。

統計学と占い

血液型は、血液の赤血球表面の抗原の種類によって分類されます。

つまり、遺伝学的に決定され、疾患のかかりやすさも血液型が影響するという報告もあります。

また、民族によって血液型の比率が大きく異なるので、それが国民性に影響するという解釈もできます。

しかし、多数の人間を統計学的に調査し、「○○型の血液の人はこういう傾向がある」という結果が出ても、それを一個人にあてはめ、「○○型は、こうである」と断定するのは、余程の有意差がない限り、誤りなのです。

バーナム効果

一般的に占いは、誰でも多少は当てはまる主観的なことを述べていることが多いので、「当たっている」と感じてしまうのです。

これを心理学でバーナム効果といいます。

例えば、ある血液型の特徴として、「神経質な面がある」と記載されていれば、誰から見ても神経質な人はもちろん、ある特定のことに関してだけ神経質な人も「当たっている」と感じます。

つまり、「100%神経質でない」人以外のほとんどの人は、当てはまってしまうのです。

血液ハラスメント

占いとして楽しむの範囲なら良いですが、他人に対して、「○○型はこういう性格をしている」と決めつけるのは偏見であり、最近はブラッドタイプ・ハラスメントと呼ばれています。

あるいは、ある血液型に対して良い印象を持っていなかったりすると、その血液型の人の良くない言動を過剰に重くとらえ、「やっぱり○○型は自分勝手」などと決めつける心理(確証バイアス)が働きます。

さいごに

血液型占いを、個人の趣味として楽しんだり、その場の軽い話題にするだけなら面白いかもしれません。

しかし、個人に対する偏見を助長したり、非難する手段として使うのは、モラルの面からも、統計学的側面からも、不適切です。

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