コンビニは、私たち日本人の生活に深く根付き、なくてはならない存在となっています。その販売戦略の進化を、主に食料品の点から紹介します。
以前は、主に男子学生などの若者が客層でしたが、今や大きく変化しています。
質の高い食料品
最近のコンビニでは、コンビニ限定のスイーツやクリスマスケーキ、おせちなど、価格の高い商品を取り扱うようになり、客層が広がっています。
その背景には、コンビニスイーツや、低価格で品質の高いPB(プライベートブランド)商品が好評であることが関係しているようです。
つまり、「便利」という以外に、価格や質の面の需要にも応じる戦略をとっているようです。
プライベートブランド
プライベートブランドとは、コンビニやスーパーなどの企業が、食料品などの製造メーカーに依頼し、コンビニ独自のブランドの商品を製造してもらった商品につくブランドです。
例えば、菓子メーカーの場合は、そのメーカー名を記載したお菓子と、コンビニのPB名(セブンプレミアムなど)の記載されたお菓子の二種類を、同じラインで製造することになります。
PB品は、大量に生産できることで、従来の商品よりも低価格で販売されることが多いのです。
PBのメリット
コンビニ側にとってみれば、人気商品の製造をメーカーに依頼できるメリットがあり、メーカー側も、例えば夜間は止まっていたラインを稼働させることで無駄なく大量に生産でき、全国のコンビニで販売することで宣伝効果が期待されます。
消費者側にとっても、好きな商品をより安く買えることとがメリットとなります。
それまでは、「コンビニは便利だけれども、スーパーなどと比較すると高い」というデメリットがあったのですが、PB品に関しては、安く購入できるのです。
高品質PB
今迄は、PB商品は低価格化という戦略を取っていました。
しかし、セブンプレミアム商品の成功などを受けて、セブンゴールドのような、高品質で価格も安くない商品が次々と販売されるようになりました。
味のほうも、例えばハンバーグは、街中のレストランにも劣らないという評価も多いです。
お総菜のパックや冷凍食品
PB商品には、一人用のお総菜のパックや冷凍食品など、種類も増えています。
若者向けのボリュームのあるお弁当やどんぶりもの以外の以外の食料品が増えるのは、働く女性などにとってもありがたいことです。
また、お弁当やお総菜を買いにコンビニに来店しても、目当てのものが売り切れているとき、日持ちのするパックや冷凍食品を買えるのも便利です。
セブンイレブンでは、数日冷蔵保存できるチルド弁当が何種類か販売され、人気となっています。保存期間が長いので、店側も廃棄のリスクが少なく大量に仕入れるためか、売り切れのことが少ないのです。
客側としても、店にほぼ確実にあることを期待して来店できますし、明日・明後日の分もついでに買えるので便利です。
さいごに
このように、「いつでも食料品が購入できて便利」という戦略から、それだけでなく、価格や質の面にもこだわった戦略に変わっているようです。
消費者側としては、便利な上に安くておいしいとか、値段は高いがそれだけの価値がある商品が増えるのは嬉しいことです。
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